先日、実家に帰ったときに見つけた手帳。
正確には手帳のリフィル。使用済みのものです。
昭和9年生まれの父は自分で何かを工夫して作るのが好きな人で、
家の内装も一人でコツコツと仕事の終わった後にやってましたし、
こうした手帳も自分の納得いくように毎年作っていました。
カバーは見つかりませんでしたが…。
くせのある字で、細かくびっしり書かれています。これは仕事で参考にする為のページ。
父は釣りが好きでした。釣りの記録も書かれています。
いつもの釣り場の図面と、どこでどのくらいの釣果があったのかまで記されています。
他のページには、家族の誕生日や電話番号がみっちり書かれていたり、
姉の結婚にまつわる出来事や入出金等がことこまかく記されていたり。
スケジュール表はありません。
それは確かつり下げ式の大きなカレンダーに書きこんでいた覚えが。
他人から見れば薄汚い貧乏くさい手帳かもしれませんが、
私には大事な大事な、父の記録。
今日はそんな父が亡くなってちょうど10年。
娘の私は、測量野帳をちまちまと自分流カスタマイズしてスケジュール帳に。
亡き父を偲ぶとともに、父の娘であることを噛み締める秋の夜なのです。
> 他人から見れば薄汚い貧乏くさい手帳かもしれませんが、
とんでもない! 福沢諭吉が遺した手帳を思い浮かべましたよ。
SHINNさま、
返信が遅くなってしまって申し訳ございません。
気恥ずかしいやら嬉しいやら、胸が熱くなってしまって
なんとお返事したらよいか随分と悩んでいたのです。
良い事言おうとか思っちゃだめですね。
「亡父も喜んでいると思います。素敵なお言葉ありがとうございます」
大好きな父の残してくれた手帳、この身あるかぎり、
大切に大切にしたいと思います。