コーリンの手帳用鉛筆を集めているうちに、
自然と他の手帳用鉛筆も手元にやってくるようになりました。
意識してるとそうなるみたい。不思議なものですね。
これは、旧陸軍の「従軍手帳用鉛筆」。戦地への慰問、或は慰問で送られるものを管理する
部署である、恤兵部(じゅっぺいぶ)に支給されていたらしい鉛筆です。
元からすこーしだけミリタリー好きではあったのですが、
先々月くらいに久しぶりに「帝都物語」を再読したら、その熱が上がってきまして。
5本贖ったのですが、ラッキーなことに1種類5本ではなく、2種類ありました。
下の写真で、違いが分かりますでしょうか?
そう、☆印の上に、(A)が刻印されているもの・いないものに分かれるのです。
(A)はおそらく公定価格の印。戦時中に価格統制が行われていた印ですね。
ついていないものは、旧陸軍は戦後解体されてしまいましたから、それ以前のモノでしょう。
まさに、戦前・戦中の挾間の鉛筆たちです。
物資不足のせいか、はたまた質素にするためか、下塗り無し・塗りの回数も少なめ・
紐に至っては、軸に溝をつけてそこに糸を巻いただけの作りですし、
芯がずれているのも気にせず製品として使っていた模様。
先の大戦についてはあれこれ意見もあるでしょうが、それは脇に置いておいて、
文房具がいかにして作られ・使われていたかという点に非常に興味があります。