以前から手袋をオーダーメイドしたいと思っていました。「自分へのクリスマスプレゼントに」と願いながらもなかなか実現せずにいたのですが…。やっとオーダーメイド手袋をゲットしましたよ!しかも自分の希望通りのものを。
実は、私の実家・香川県東讃地方は手袋の街。
むかしむかしの話になりますが、各家庭でお母さん達が手袋縫製の下請けをしていて、カタカタとミシンを踏む音がよく聞こえてきたものです。こんな足ふみタイプのミシン。今となっては骨董扱いかしら?
今はそういった体制ではありませんが、やっぱり手袋や手袋から派生したバッグ・小物類を作る会社がたくさんあります。(スーパーコンシューマー企画で文具王手帳を作っておられる林さんも地元の企業さんです)。
そして私の同級生も手袋製造を営んでいる。どうせ作ってもらうなら知らない誰かの工房よりも、同郷のしかも知ってる人に作って欲しい。きっと記念の一品になるに違いないから。…ということで、昨年のお正月、同窓会で再開した彼にお願いをしました。彼を知る林さん曰く、「彼はとっても忙しいから作ってるヒマなんてないよ」とのことでしたが、律儀な彼はちゃんと今シーズンに間に合うように送ってくれたのです。
じゃーん!それがこれ。
手袋に同封されていた手紙にはこう書かれてありました。
「ダークブラウンのラム革を、甲:表使い×平:裏使いのコンビにしてみました。(中略)裏地はカシミアニットなので暖かいと思います」。本当は全部裏使いでお願いしていたのですが、とってもいい革を準備してくださったらしく、もったいなくて急遽、甲部分に表を出してくれたそうです。
写真ではわからないかもしれませんが、とにかく柔らかい!しなやか!
手袋は女性の手を、その人のもつ指や手よりも、さらに繊細に・美しい所作に見せてくれる魔法の道具だと私は思ってます。しかも、昔から私を知っている同級生にそれを作ってもらえたら、これ以上幸せはない!…と熱く熱く語って依頼したら、その思いに応えてくれるように、良い革を使ってくれたという幸運なことに。
(写真の腕が悪いので実物の魅力が伝わらないかもしれませんが、)あんまり綺麗なので、あれこれと小物つきで撮影したくなります(笑)。
平(掌)部分はこんな風。とにかく柔らかくしなやかで手触りもひたすら優しい!
親指のところを横から見てみましょう。
裏生地は贅沢なカシミアニット!とにかく優しい肌触りで温かいの一言。
一つだけもったいないのは、あまりに優しくデリケートな上質な革のために、私のような重い荷物を「えいやっ!」と持ち歩いていると、人差し指内側の革が痛んでしまうこと。これは悲しい(ノД`)シクシク なので涙を飲んで普段使いにはせず、とっておきのおしゃれをするときの手袋として使います。こんな上質な革を毎日使うなんてもったいなさ過ぎですもんね。
私のわがままなお願いを聞き届けて下さったばかりか、想像以上に素敵な手袋を作ってくれたのは、香川県さぬき市にある「ダイコープロダクト」さん。面白いものを作ってるんですよ。例えば…消防団専用商品・ブルーレスキューというブランドを持っていたり(私には絶対に用はないけど、これとか欲しすぎです!)、サイトを見ると手袋の製造の流れが説明されていて面白かったり、ブログを読むとサッカーは川口選手のグローブを特別に作っていたり。日本工場と、古くから進出している海外拠点を上手く使い分けて良い製品をつくっているようです。ご興味ある方はこちらからお問合せを。
K君、本当にありがとう!一生大切に使います。
※読者の皆さんへ。ちゃんとK君にはお礼をしております。ご心配なく^-^;