Kero556の、突撃!えんぴつ工場レポート(突撃!となりの晩御飯風に)。下塗り、印刷(前編)の続きです。
■印刷(後編)
印刷工程においては、もう一つ特筆すべき点があります。それはずばりインク。
印刷された鉛筆は、インクを「乾かす」のではなく「固め」ます。そう、固めるのです。
篠崎鉛筆さんでは、特殊なUVインクを使っていらっしゃいました。その名の通り、UV=紫外線で固まるインクです。紫外線ランプを何秒かあてると、あっ!という間にインクが固まって定着するのです。実際に見たら、感動すること間違いなし!
インクが固まるまでの時間が短くなると、それだけ短い時間で多くの鉛筆を作れますし、何より途中でインクがこすれちゃった!とか、埃がついちゃった!などのリスクにさらされる時間が短くて済む、というのも見逃せないメリットですよね。これを発明した人はエライです。(誰だろー?)。
▲ベルトコンベアに乗って紫外線ランプを浴びる鉛筆
インクの話が出たのでもう一つ。
白く下塗りした鉛筆に印刷するのは、インクの色がほぼそのまま再現できるので良いのですが、問題は木地のままの鉛筆や金・銀を塗った鉛筆。これらに印刷をすると、元の色よりも随分明るい色になってしまうそうです。ですので、例えばクライアントさんから、「パントンの○○番でヨロシク」と言われても、そのままの色は使えないそう。印刷されたときに指定の色に限りなく近くなるよう、何トーンか濃い色のインクを配合して作られるんだそうです。実際に、木地に模様が印刷された鉛筆と、それに使ったインクを見せていただいたのですが、かなり色に違いがありました。大げさでなく、このくらい違います。
インクの配合は、これまたはやり職人の勘なんだそうです。すごいなぁ~。
他にも印刷に関しては興味深いお話を、ここには書き切れないほどお伺いしました。残りは別の機会にポツポツとお話していきますね。
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詳しくわかりやすい記事になりましたね。
これで鉛筆の基礎のお勉強は完璧ですよ!
レポートたいへんでしたね。
おつかれさまです。(^^)
コメントありがとうございますー><
こうやって丁寧に鉛筆を作っておられる企業さんを
もっともっと皆に知ってもらえたらいいのになぁと、
見学をさせていただいてた時に強く感じました。
それを読む方に伝えられるレポートになってればいいのですが…。