みちくさ市ブングテン1~5で一旦自分のお見せしたいものに区切りがついたこと(要はネタ切れですね…笑)、また体調的なものもあり、6は完全お休みし、昨日の7では初めてお客さんとして行って参りました。いやぁ、お客さんとして行くのはとっても楽しい!何たって前準備しなくていいし、時間もゆっくり目に行ける。こんな風に寄り道して好きな写真を撮る時間もあるんです。素敵!

東池袋四丁目駅近くにある、蓋

東池袋四丁目駅近くにある、蓋

今回はワークショップが目白押しで、(時間制限のある私は)全部は参加できないほど。もちろん展示も充実。しめしめ、これは出展じゃなくこれからも観覧がいいわ等と怠け心がつい顔を出してしまったくらいです(苦笑)。

都電荒川線の鬼子母神駅のすぐそばでは、普段ちょろちょろとプライベートでお邪魔している堂地堂さんや甘夏書店さんがみちくさ市に出展しておられ、ご縁にもびっくり。少し立ち話。その後、ブング店でお店番をされていた、螢窓舎さん・たいみちさんにご挨拶して(お客さんがたくさん!)、鬼子母神通り商店街のキク薬局さんにもご挨拶して(ちょうどお忙しくしていらした時でご迷惑おかけしてしまいました…)、いざゆかん、旧高田小学校のブングテン会場へ。到着したら何はなくとも、敷地内に住んでいる亀たちにご挨拶。やぁ、ひさしぶり。お天気がいいからみんなでバスキング中だね。

みちくさ市ブングテンの会場、旧高田小学校に住んでいる亀たち

みちくさ市ブングテンの会場、旧高田小学校に住んでいる亀たち

 

とまぁ、こんな具合に寄り道を堪能しつつ、会場の旧小学校は職員室に入ったら。そこはもう文具パラダイス。文具の大文化祭。

骨董市で気になって買った古い万年筆を川窪万年筆店の川窪さんに診ていただき(その時の手さばきの早さ、一目見ただけで年代まで特定できる神っぷりったら!)、「クレパス画家・コンドウカヨ」さんのワークショップ用道具にうっとりしたり、Filixさんのカモイマスキングテープワークショップで見せてもらったユニクロ銀座店限定販売の胸像マステにきゃぁきゃぁ言ってみたり、消しゴムはんこ作家・木木屋さんの「彫らない消しゴムはんこ」に感動したり(木木屋さん、私の中では天才確定です。すごいんです)…。ものぐさ館長のコレクションの一本一本をご説明頂き感服したり(一本ずつ説明書きしたらホンモノの博物館ができそうです)。全部は回り切れなかったんですが、いやはや、もう大満足。

FilixさんのWSで展示されていた「魅せる」マスキングテープ収納方法

FilixさんのWSで展示されていた「魅せる」マスキングテープ収納方法

 

木木屋さんの、彫らなくていい「ケシケシけしゴムはんこ」キットと作製例

木木屋さんの、彫らなくていい「ケシケシけしゴムはんこ」キットと作製例

 

今回一番楽しみにしてたワークショップは、toru50さんの『ジブング研究所 「鉛筆作れるんだぜぇ~ワイルドだろぅ~」』。開催予告ページを拝見したら黒芯で作るようだったので、色鉛筆好きとしては「色芯verも作りたい」とうずうず。製法が異なる色芯は黒芯よりも柔らかく。果たして折れずに作れるかしら?、社のサンプル色芯を勝手に持って行って叱られないかしら?と二重のドキドキ感。toru50さんに「色芯持っていっていいですか?」と尋ねるとご快諾を頂いたので持ち込みましたとも。
で、どうせ色芯で作るなら、チャレンジついでに2色1本作ってみる?と、toru50さんもびっくりな(私もおっかなびっくりな 笑)、朱藍鉛筆作りに挑戦。できたのがこちら。

ジブング研究所 「鉛筆作れるんだぜぇ~ワイルドだろぅ~」で作った、赤青鉛筆

ジブング研究所 「鉛筆作れるんだぜぇ~ワイルドだろぅ~」で作った、朱藍鉛筆

はみ出している芯は、ニッパーでぱちりと切り落とします。調子に乗って、もう一本朱藍鉛筆と、黒芯(墨芯と業界では呼びます)鉛筆を作りました。こちらです。

ジブング研究所 「鉛筆作れるんだぜぇ~ワイルドだろぅ~」で作った、紙巻鉛筆たち

ジブング研究所 「鉛筆作れるんだぜぇ~ワイルドだろぅ~」で作った、紙巻鉛筆たち

 

ジブング研究所 「鉛筆作れるんだぜぇ~ワイルドだろぅ~」で作った、赤青鉛筆を削ってみました

ジブング研究所 「鉛筆作れるんだぜぇ~ワイルドだろぅ~」で作った、朱藍鉛筆を削ってみました

実は、toru50さんと一緒に作っている時に動画も撮影したのですが、ファイルサイズが大きくて今すぐここにはアップできず。その時の模様は是非ともワークショップを開催されたtoru50さんにお渡ししたいですし、ここでも披露したいのですが…しばしお待ちを。

 

さて、紙巻き鉛筆と聞いて一番に文具好きさんが思い浮かぶのは、ダーマトグラフでしょう。こちらにダーマトグラフの歴史についてのエントリーがありましたのでご参照下さい。と人任せ(笑)。
ここ最近では、O’BONもびっちり紙で巻いた鉛筆を出しています。
ご参照:2007年のコーリン鉛筆カタログ化計画 ANNEXエントリー 


ここからは、あまり知られていないことなのですが、O’BONのような紙巻鉛筆は実は日本でも、古くは大正時代(もしかしたらもう少し前かも…あとで調査します)にありました。
大日本鉛筆という会社が製造。製品名は「コマ印紙巻き鉛筆」。特許も取っていたようです。なんと、黒芯のみでなく色芯製品もありました。当時の色芯の質を思うと、よくぞ作ったなと。さすがは我らが日本鉛筆業界。先人達のアイディアと製品化への情熱には頭が下がります。こちらについては後ほど別途エントリーしてみようかと。大正から平成へと100年ほどの時代を経て、同じアイディアがみちくさ市ブングテンでのワークショップにて再び花開いたことが、鉛筆好きの私には嬉しくて仕方がありませんでした。
※toru50さんのワークショップは大日本鉛筆の製品とは違う独自のものです。toru50さんは紙や糊、糊を塗る範囲や道具についてもとっても研究しておいででした。

 

 

…あれー? なかなか旧コーリン製品のエントリーに行き着かないのはどうしてでしょう。「ちゃんと調べて書かなきゃ」と気負ってしまうがばかりに手が止まってしまうのです。どうかお目こぼしを^-^

出展者の皆さん、楽しい展示&ワークショップ&ショップを堪能させていただき、ありがとうございました。あの場で出会えた方にも感謝です。


追記.
エントリーし終わってから思い出しました。
昨年末、三菱鉛筆より「ポンキーペンシル」という紙巻鉛筆の一種が発表されています。
まだ入手していないのですが一度は買って試し描きしたいものです。ほくほく。

 

One Response to 5/20(日)みちくさ市ブングテン7に行ってきました

  1. […] 5/20(日)みちくさ市ブングテン7に行ってきました […]

明治に発明された紙巻鉛筆 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

WP-SpamFree by Pole Position Marketing