新年第一回目のエントリーは、コーリン鉛筆のアルバム用鉛筆。
若い方だともしかしたらピンとこないかもしれませんが、昔、アルバムと言えば、黒い厚紙の台紙に、△のシールで貼り付けていた時代もあったのです。
写真の説明を小さな紙に書いて写真と一緒にアルバムに貼る場合もありましたが(うちの母はそのスタイルでした)、台紙に直接書き込む方もいらっしゃる。でも黒台紙に黒鉛筆はもちろん、普通の色鉛筆でも文字が読みづらい。ということで、発売されたのが、アルバム用鉛筆。
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箱を見ると、おなじみコーリンの顔マークが、後期のものとは違うのが分かります。またJISマークも付いていません。これは外箱も、鉛筆も同様です。なので昭和26年以前のものか?と思ったのですが…
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日本鉛筆工業共同組合のサイトにレトロな鉛筆がいくつか紹介されています。その中に、戦後の三菱鉛筆製のアルバム用鉛筆が掲載されていますが、こちらは白とセピア色のものでした。
日本鉛筆工業共同組合-鉛筆ミュージアム(2ページ目・左下参照)
今回入手したコーリン製のものは、金色です。金色が出るのは、一説によると昭和32年からということなので、JISマーク無しのこととあわせて考えると、ちょっと発表年代に謎が残る一品です。

さて、実際に(黒台紙のアルバムがなかったので、)黒い画用紙に書いてみました。なかなか悪くありません。はっきりと判読できます。悪くないですね、さすがコーリン。
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金色なら他社製品にもある、ということで、特にアルバム用と銘打っているわけではありませんが、他の金色鉛筆とも描き比べ。
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以前に白い紙に金銀を描き比べてみたことがありますが、黒地だと、さらに色の傾向がはっきりと出ますね。白に描いたときには良さそうだったホルベインやプリズマカラーは、どちらかというと茶色系(か?)で沈んで見えます。ポリクロモスやコーリン現行のNo.770は白味が強い感じ。相変わらず、パブロは残念な子…(苦笑)。

のんびり自分のペースで、今年も古いコーリン鉛筆商品を発掘・エントリーしていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

 

2 Responses to アルバム用鉛筆No.730/コーリン鉛筆(COLLEEN)

  1. nikichi より:

    Kero556さん、こんばんは。
    例のもの確認しました。ありがとうございます。
    これは、義経伝説のあるとある街で購入した覚えがありますが、箱を見たのは某所(笑)が初めてでした。確か銀と白もありまして、三菱に色数で勝ったぜと心の中で呟きました。
    JISの件、篠崎さんへお邪魔した際に「工場に対しての認可で、そこで作れば異形の鉛筆にもJISマークをつけることができる」と聞いた覚えがありますが、当時のコーリンはこの特殊な鉛筆では認可を得てなかったんじゃないかなと勝手に想像しております。No730は結構、モダンな感じがするので昭和の30年代の商品かもしれませんね。でも「H.A.P」と入るのは相当古い商品なんですよね。うーん。
    このアルバム用鉛筆ですが、おそらく今は無いアルバムメーカー「ペンドリ」ブランドのバージョンがありまして、数本だけ所持しております。名前のとおり、「Pen」に羽根の生えたマークが付いており、三角顔はありません。

  2. Kero556 より:

    >Nikichiさん、
    きちんとお届けできたようでよかったです^-^ 私はと言えば、あれから毎晩のようになでなでしてはウットリしていて、とてもエントリーどころではありません(笑)。
    JISは工場単位での認可なのですね。建物というかそこにある機械で作れるものなら何でもJISつけてよかったのかしら。だとしたら、これは協力工場に作ってもらったとか、芯だけよそから買ってきたとか?かなぁ?ううむ、やっぱり謎だ…。
    そうそう、H.A.Pと入るのは古いもの、という認識です。ただ、例えば外箱なんかだと、昔に大量に作った在庫を、ずっとずっと使っていた可能性もあり、それだと近年でもH.A.Pが残ってることにもなり、やっぱり謎です。
    ああ、もっと早く生まれて、旧コーリンで働きたかった(笑)。
    しかし、銀も白もあったとは。さすがコーリン、そしてさすがNikichiさん。

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