コーリン鉛筆好きが高じて、鉛筆を作っている現場に行きたい=工場見学がしたいと思っていた私、この記事の中で見学させてくださる企業さん、工場さんを呼びかけていたのですが…願ったかいがありました!知人の知人の…ツテを辿って、とうとう工場見学をさせていただくことができたのです!(見学してから、実はもう1ヶ月近く経つのですが、あまりの嬉しさにまだまだ興奮気味デス^^;)

今日から何回かに分けてご紹介しますね~。(長いのだ…)。

■今回見学を受け入れてくださった(有)篠崎鉛筆製作所さん
まったくのド素人の見学を快く受け入れてくださったのは、鉛筆のメッカ・東京荒川区は町屋に工場を構える篠崎鉛筆製作所さん。80もあると言われている(らしいんですよ!多いなぁ)鉛筆製作工程のうち、下塗り・印刷・木口切(こぐちぎり)の各工程をご担当されています。鉛筆の製作工程はこちらご参照ください。OEM商品を手がけておられるのですが、中には誰もが知ってるアノ会社のアノ色鉛筆などもありました。
実際に機械を動かしながらご説明くださったのは日本鉛筆工業協同組合のサイトの中でも紹介されている、篠崎成一さん。写真の雰囲気の通りとてもお優しい方で、でも、説明はプロらしく理路整然とし、かつ分かりやすい喩え話も満載で、あっと言う間に時間が過ぎてしまいました。本当にありがとうございます。
Shinozaki_in_pencilorjp

■下塗り
「パントン フォーミュラーガイドを見れば分かりますが、その色がきちんと出るのは、白いものに印刷するから・・・当たり前のことですが。ですので、鉛筆の下塗りも基本的に白い塗料を使います。」
という説明を受けただけで、もはや感動してしまった私(←早いぞw)。でも当たり前のことって大事というのを、この先もずいぶんと思い知らされるのです。
さて、その白い塗料ですが、一度塗ってハイ終わり、じゃないそうです。かと言って、必ず何回塗ると決まっているわけでもないそうでして…。鉛筆に使っている木の状態、気温、湿度、また塗りあがりの状態を見ながら、塗る回数や塗料の量を微妙に調節するんだそうです。-そういえば化粧する時の下地作りだってそうですもんね。冬は感想気味だから化粧水は何回もつけようとか、夏場は油っぽくなるから乳液は少なめにしようとか-その辺の加減は、職人さんとしての勘、なんだそうです。
さて、下塗り方法をご紹介。がっ!肝心な写真を撮り忘れてしまったので(馬鹿デス)下手なイラストで図解します。
00_2この図でお分かりいただけるでしょうか?ていうか、文章での説明は下手なもんで、この図をじっくり見て、理解しちゃってくださいっ>< これ以上は無理だからっ><
ポイントは、ゴムのワッカには穴のサイズが微妙に違うものが何枚もあって、それを使い分けること。そうやって塗りを調整します。使い分けの見極めは、職人の勘です。技量です。…だそうです。すごいなぁ。
さて、塗料タンクからでてきた鉛筆たちは、こんな風にベルトコンベアでゆっくりと運ばれていきます。そして乾いたらもう一度塗り、また乾いたら塗り…と何度も繰り返し、印刷が綺麗に乗るように下準備されるのです。何でもそうですが、下準備がきちんとできていないと、仕上げも綺麗にならない!お化粧だってそう!私が朝の準備に時間がかかるのも仕方ないのです(笑)。その割りに効果が薄いとかナイショ。
01

▲下地は丁寧に。毛穴を消しましょう(違っ)。

今日のところはここまで~。次回、印刷工程についてご紹介していきます。これが、また面白いんですよ。機械好きにはタマラン!な写真もあります。(゚д゚)ノそれは私(笑)

※本エントリーの写真・文章は篠崎鉛筆製作所さんの許可を頂いて掲載しています。

 

2 Responses to 鉛筆工場見学~下塗り・印刷・木口切編(1)/コーリン鉛筆カタログ化計画番外編

  1. わっしー より:

    あーーーっ!!!いいなー・・。
    「工場見学は私も行きたい!」
    下塗りのところとか見てみたいですね。
    うー・・んうらやましぃ。
    次の記事を楽しみにしていますよん。

  2. Kero556 より:

    でしょでしょ。
    受け入れてくださった工場さんには、ほんと感謝感謝!です。
    こんなに興奮したのは、子供の頃社会見学でパン工場に
    行った時以来(なんか違っ
    近かったら「ご一緒しましょー」とお誘いできるんですが、
    何せ関東。東京。遠いんですよね…。

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