鉛筆 No.546~鉛筆の検査/コーリン鉛筆(COLLEEN)、鉛筆 No.401~鉛筆の作り方/コーリン鉛筆(COLLEEN)シリーズ最後は、本記事・No.523/鉛筆の硬度と用途概略編です。
品番:No.523 硬度:HB
値段:当時価格60円 発売時期:詳細不明
木軸直径:7.6mm 芯直径:2.4mm
※素人計測のため、直径サイズには誤差があるかと思います。
それではパッケージ裏をご覧ください。
鉛筆の硬度や用途については、日本鉛筆工業協同組合のページに説明があったり、三菱鉛筆博物館にも説明があります。Wikiの「鉛筆」でも詳しい説明がされています。
コーリン鉛筆のこちらの説明は、"一目で理解できる"という意味では、優秀な図解なんじゃないかと思います。
そして、密かに私が注目したのはパッケージ裏の左側。
「コーリン鉛筆の芯」と題して、次の説明が記載されています。
コーリン鉛筆の芯は主原料である黒鉛と粘土を充分吟味し外国産の優秀品を使用して居り、製造工程は厳密に管理し、最後に厳密な検査を行っているので書味は滑らかで強度が大きく、且つ濃度は正確であります。
その昔、日本で鉛筆が作られ始めてしばらくは、品質は欧州製のそれと比較して低く、ずっと欧州製の評価が断然高かったと聞いています。しかし、その評価をひっくり返すべく、コーリン鉛筆はもちろんのこと、三菱鉛筆もトンボ鉛筆も、3社以外でもたくさんの鉛筆会社も、日本産鉛筆の品質向上のために大変な研究と努力をしていたはずです。(そしてその延長線上に、1958年に誕生したuniを始めとする、Hi-uni、MONO100、Hi-pierceなどの日本製高級鉛筆の誕生があるわけで。)
品質向上のための努力と、その結果としての技術と品質を知って欲しいというコーリン鉛筆の思いが、前々回・前回、そして今回ご紹介した鉛筆のパッケージから強く伝わってくるような気がしました。
なんだかプロジェクトXなノリですね(苦笑)。
熱くなっちゃいました。
さて、お待たせしました、肝心の鉛筆のご紹介です。頭付けなしの割とシンプルな作りで、No.546やNo.401とよく似ています。
▼ちょっと気分を変えて…
「鉛筆の歴史」のGoogle検索結果
ずっとノーマル鉛筆のご紹介ばかりが続いたので、次回は可愛らし~いキャラクター物を取り上げてみることにします。お楽しみに~。