コーリン鉛筆はデザイナー&カーペンター ペンシルを発売していました。
▲FOR DESIGNER&PARPENTER
品番:8564 硬度:不明 値段:不明 発売時期:不明。比較的新しい?
…本当のことを言うと、実は私はこういった種類の鉛筆があることを知らずに、ただ珍しい形だなぁと思って集めたのですが、調べてみるとこれが面白いのなんの!
▲普通の鉛筆は6本×2列で箱に収まっていますが、これはその特別な形状から、4本×3列となっています。
こういった形の鉛筆が何に使われるのか全く知らなかった私は、「カーペンターペンシル」や「デザイナーペンシル」で調べてみることからはじめました。すると、「カーペンターペンシル」として、分度器で同タイプの商品を売っているのを発見!
それは、Lyra(リラ)の333 PROFI カーペンターペンシル。
「ドイツの大工さんが材木などの線引きに使用する鉛筆です。」と説明があります。
また、別のサイト(キャッシュしか残っていませんでしたが)では、「平べったい形のカーペンターペンシルは、大工作業中に使っても転がらないようになっています。」と述べられていました。
確かに大工さんが使うなら、軸が転がらない形になっていると便利でしょう。でも、ただ転がるのを防止したいだけなら、別に芯まで楕円系や長方形にする必要はないはずです。
で、さらにいろいろと調べさまよい歩いているうちに、カーペンターペンシルを使っていらっしゃる方のBlog(miyashinさんのPlay Go Round * BLOG)に辿りつきました。早速コメント欄でカーペンターペンシルについて質問、miyashinさんから丁寧なご回答メールをいただきました。ご許可を頂いたので一部抜粋・転載。(miyashinさん、ありがとうございました!)
本来、欧文書体は平ペンで書く歴史があり、平体の筆を持つことでその文字の特徴を歴史と共に探る事ができます。
簡単に返させていただきましたがコンピュータで文字を制作するにあたっても自分の手で基礎を知らないと文字はつくれません。
カーペンターペンシル(カリグラフィーペンを含む)はタイポグラファーにとっては必要不可欠なのではないでしょうか。
むむ。なるほど。これで芯まで長方形でなくてはならない理由が分かりました。名前に「デザイナー」が付いているのにも納得です。
それにしても奥が深い。これは自分でも試してみるしかない!
…と思ったのですが、1つしかない貴重なコレクションを削って使ってしまうのは大変に勇気のいることでして。う~ん、う~ん、としばらく呻りながら悩んだ結果、コーリン鉛筆のものは使わず、リラの同タイプの鉛筆を買ってみることに。そうです、私はけっこう根性無しなのです(苦笑)。
ということで、早速リラの鉛筆を入手。ナイフでおそるおそる削って書いてみた(ここは"描いた"と表現すべき?)のが下。ペンとは違って鉛筆だと結構難しいものですね。だからこそ、基礎練習には適しているのかもしれません。
▲リラのカーペンターペンシル。削ったところ。アップで見ると、きれいに削れてないのがよく分かる><
▲試し書き(描き)。こちらのサイトを参考にさせていただきました。
カリグラフィー・パラダイスさん
さて、カーペンター&デザイナーペンシルは、国内メーカーでは発売していないのか?当然のごとく疑問に思ったので、トンボ鉛筆、三菱鉛筆に問合せをしてみました。回答は以下の通り。
■トンボ鉛筆
1992年までは楕円形の「デザイン鉛筆」を販売していたが、今はない。
■三菱鉛筆
今は販売していない。1972年以前は、軸も芯も長方形のものを販売していた。
どうやら国内産のものは入手できないようですね…。それとも私が調べられてないだけで、他国内メーカーでは生産されてたりするのでしょうか?誰かご存知ありませんか?
追記.
ホルベインが"スケッチングペンシル"として同タイプの鉛筆を出してましたね。私は2B・4B・6Bのセットを購入したのですが、いずれも、芯が非常に太いです。
やはりこの手のタイプの鉛筆は、「大工道具」としてだけでなく、「画材」としての側面も持つことが分かり、ちょっと嬉しかったです。だって、コーリン鉛筆のも、単に「カーペンター」のみならず「デザイナー」向けでもある旨、商品名が語ってますものね。
■もっと情報が欲しい方へ
「コーリン鉛筆 デザイナー&カーペンター ペンシル」の検索結果へ
追記:2007.05.20
分度器さんのblogでもこちらのカーペンターペンシルが
紹介されています。
▼文房具だけ?-【COLLEEN/コーリン鉛筆】カーペンターペンシル
http://xn--h6qx22b8nc.jp/diary/?eid=14
さらに追記:2007.06.02
同No.で、色をつけてないものもあったようです。調べてみたところ、どうやら輸出用だった模様。国内用が赤、輸出向けがナチュラルカラー。なぜ区別していたのかは不明です。
.
おおお!我が愛しの(笑)
カーペンターペンシル。
しかし鉛筆も奥深いのですね。
研究なさっていることにとても関心します。
どんどん書いてみてください。
>miyashinさん、
早速コメントありがとうございます~。
カーペンターペンシル、奥が深いですよねぇ。
この記事を書いてからも、はまってしまって、
いろいろと練習中です(笑)。
カリグラフって難しい><
そういえば、オークションでトンボのデザイン鉛筆が
出てたのも見つけました。
日本産のものが復活すればいいのになー。
(と、お気楽に言ってみたりw)
某巨大ホームセンターの文具売り場で、
リラのカーペンターペンシルと
ホルベインのデザイン鉛筆が売られてました!
日本のメーカーで今も出してるところがあった
んですね~。
詳細を聞こうとホルベインに電凸したんだけど
お休みで留守番電話でしたorz
管理人さん、なかなか上手いですね。
自分もこういうカリグラフィーができるようになりたいです。
鉛筆のつるつるな感じが何かそそります。
コーリン鉛筆、なめてはいけませんね。
ブログ作ってみました。
こちらでもちょこっとコーリン鉛筆を紹介していきます。
ここのブログ、リンクフリーですか?ぜひリンクして、紹介したいのですが・・・
これから、更にコーリン鉛筆の情報を補完しあっていきましょう。それでは!
>たけくろさん
早速ブログ拝見しましたよ~。
「鉛筆は、自分がどれだけ勉強したかが形で分かる。」
という記事タイトルが(・∀・)イイですね。
リンクさせていただきました。
もちろん拙ブログはリンクフリーなので、どうぞ
載せてやってください。
>更にコーリン鉛筆の情報を補完しあっていきましょう。
ぜひぜひ!よろしくお願いいたします。
>鉛筆のつるつるな感じが何かそそります。
そうそう、赤でつるつる+金の押し、というのが
すっごく素敵なのですよ。
塗りがしっかりしてるのはいいですよね。
艶とか色に深みが出る。
元々の木や塗料の性質にもよるでしょうけど。