いわゆる「オマケ付き商品」ですが、単に子供の物欲をそそるだけのオマケではないのが、今回ご紹介するコーリン鉛筆。
▲花いっぱい運動鉛筆
品番:あさがお…3137,ダリア…3138,矢車草…3139
硬度:HB 値段:360円 発売時期:昭和50年代か?
表面は、花の絵が描かれている一見普通の商品なのですが、裏面を見てみると…
▲裏面全体像
▲箱を開けると、上には種が入っています。パッケージに描かれた花の種です。
▲裏面上部には、コーリン鉛筆による、商品のコンセプトが説明されています。
▲裏面下部には、その花の育て方や花言葉が説明されています。
なんと、種はタキイ種苗株式会社さんのご提供でした。いわゆるコラボ商品というでもいうのでしょうか。タキイ種苗さんにお問合せをしたところ、随分古い話なので誰も分かる方が残っておられないようで、ただ、裏面に記載されている電話番号から推測するに、おそらくは20~30年前の商品、多分昭和50年代のものではなかろうかというお話でした。タキイ種苗さん、お答えいただいてありがとうございました。
さて、花いっぱい運動とは、昭和27年4月8日、松本市の小松一三夢先生によって始められたそうです。以来この運動は、町会連合会はじめ多くの市民有志の共感と協力のもと、全国、世界への発展し、「花いっぱい」は今では世界の共通語ともなっているとのこと。(こちらのサイトより一部抜粋させていただきました)
もう少し時代が下ると、企業はメセナ運動に血道をあげるようになりますが、この花いっぱい運動はそんな大げさなものではなく、もっとシンプルでささやかで土着的。この鉛筆を買った小学生や中学生、OLさんたちが、校庭や庭に種を植え、毎日水をやり、花を咲かせたのしらと想像すると、心が柔らかくなりました。鉛筆という身近な商品だけに、こういう身近なオマケなり運動がよく似合いますね。さしずめ今なら、「この鉛筆を買っていただくと、苗木1本を(熱帯雨林に)寄付します」とかになるでしょうか?
朝顔、矢車草、ダリアのほかにも、こんな種が入ってたのを覚えてるよ!という方は、ぜひコメント欄で教えてくださいねー!
もちろん、記事を読まれた感想なども大歓迎です。
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文体などでわかったと思いますが、たけくろ=うんべです。うんべでは少しキワドイので・・・
この鉛筆はもちろんおまけも素敵ですが、鉛筆のデザインがこれまたいいですね。
残念ながら家にはありませんでしたが、店にあったらぜひ買いたいです。
フラワーフラワーした鉛筆でほんわか気分になれそうです。
そういえば、ロゴって商品ごとにちょっとづつ違いやしませんか?
左右や、まゆげ(?)まで・・・。
>たけくろさん
うんべさんと同一人物とは、全く気が付いてませんでした。
のほほ~んとしているので^^;
>店にあったらぜひ買いたい
そうですよねぇ。素敵なコンセプトの商品だから、
私もついつい買ってしまうと思います。
復活してくれないかなぁ。
>ロゴって商品ごとにちょっとづつ違いやしませんか?
やっぱりそうですよね?私もうすうす感じていました。
同じ意見の方がいらしてほっとしました。
右向き、左向きがあるのは結構有名ですが
(その理由はなんとなく推測できますが)、
同じ向きのでも顔がびみょ~に違いますよね。
眉毛の長さ、表情がちょっとずつ違う。
いつか年代ごとに並べて検証したいものです。